豚の日記+

少ないお金で その日を生き抜くダイアリー

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

遠くへいきたい

おかげさまで抜糸ができました。後五日程度で治るそうで一安心です。とりあえず年内は捨てて来年を楽しみたいと思います。

さて、体が動かせないほど動きたいという衝動に駆られ、結局傷が開いてしまった自分は静養の毎日です。だめとはわかっているのにやってしまうのは人妻の不倫と同じで、だめなのにーと思いながらやることにエクスタシーを感じてしまうからなんですよ。

今にも外に駆け出したいお昼時なのですが、ここはひとつ我慢をしなければいけない。ここは自分を落ち着かせるために古い人の話から学ぼうかと思います。


FC2 Blog Ranking


あれは確かバイトを始めたと同時の出来事だった気がします。自分が朝の八時出勤という夏休みのほうが早起き現象に見舞われていたころ、一人の男が書置きを残し、チャリンコで家を出て行ったのです。

「俺、自分を探してくる。夏が終わったら帰るから

この書置きを残した男というのが、中学校のころの同級生A。性格はいたって普通、というか普通過ぎる性格の持ち主で、自分から行動を起こさないけれども、行動するときはいつもいた気がするよーなしないよーな人間なのです。そんな彼が自分探しなどという酔狂をしたなんて。はじめは嘘に思いましたが、友人の話を集めていくとどうやら本当らしい。

彼が書置きを残す数日前に、尾崎豊の曲を聴いて感動した!俺は社会のゴミなんかじゃねー!というメールを友人に送っていたことが判明。その後にこのクズ社会をぶっ壊してやるとお決まりコースのメールと、又吉イエスでも言えないような戯言をこれでもかと送ったメールも発見。

あんな無気力な彼が、自分から行動を起こすなんて珍しい。これは彼を変えるチャンスなのではないかと思ったのです。ソワソワしているA君の親を説得し、捜索願を出すのをやめてもらうことに成功。彼の成長を草葉の陰から見守ることにしたのです。

そんな自分を探す前に警察に捜されそうになった彼ですが、ぶっちゃけうちらの見解では「自分探し?言ってろよバーカww」というのが下馬評でした。

大体自分探しなんて世間の冷たさに打ちのめされてシオシオになるのがセオリーなんですよ。おなかがすいて、道で倒れてしまった。しかし運よく車が拾ってくれて、目が覚めたら爺さんが「元気になったかい?パンとシチューを用意したからたんと食べなさい」と言ってくれる。そんで一通り食べてお腹いっぱいになった後に、東京から自分探しの旅をしていることを告白。すると爺さんが「よかったらウチで働かないか」なんて言ってくれるの。わーなんていい人なんだーあなたはセカンドファーザーやー。なーんておとぎの世界だけであって、普通に不審者として警察に連行されるのが世の常なんですよ。Aのようなことを言う野郎には社会の冷たさを味わってもらって、そんな浮世ごとを二度と言わないように反省してもらいたかったのです。

はじめはA君のご両親には内緒で、何日に帰ってくるかに金を賭けたりしていたのですが、夏休みも押し迫ってもきたのに帰ってくる気配がまったくない。夏が終わったら帰ってくると言っていた。しかし彼は帰ってこない。夏が終わったらというのは別に書いてないので、もしかしたら10月くらいまで旅を続けてるかも知れないし、彼の頭の中は年中亜熱帯気候なので、二度と帰ってこないで失踪扱いにされてしまうのではないのかと心配になったのです。

これはホントにやべーんじゃねーのか。死体はバラバラにしてみんなで隠したほうがいいんじゃねーかな、などと話し合っていたのですが、友人の一人が3日に一回くらいのペースでメールのやりとりをしていることが発覚。A君は東海道を走り、京都に到着。それからへりくだった道、デコボコ道、道とは思えない道をこぎながら、下へ下へと向かっているそうです。

ここでよかったじゃんと思ったでしょ。違うんですよ。よかったどころか冗談じゃない。生きてる生きてないとかじゃなく、夏休みも押し迫っているのにまだそんなところにいんのかと。普通だったら8月の中旬あたりくらいで折り返さなければ新学期に間に合わないんわけですよ。それなのに彼はブレーキの壊れた機関車よろしく猛下降。あわてて電話をしても電池がない。メールを送っても音沙汰がない。急いでA君の親に捜索願いを出してもらったのでした。

その数日後。警察がホテルでA君名義で宿泊している人間を発見。A君はあっけなく御用となり、電車で8月の下旬に送り返されたのです。

その後少しの栄養失調とカラダの傷のため検査入院をするハメになったA君。友人全員でお見舞いに行くと、夏の前とは比べ物にならないほどに筋骨隆々になったA君がいたのです。ケガの具合もすこぶる順調で、後一日ほどで退院でき、なんとか新学期に間に合うことができたのでした。

彼が言うには、やはり旅先で散々ツライ目にあったようです。誰も泊めてくれないので仕方なく山で野宿をしたこともあったし、雨の日も必死にペダルをこいだそうです。心の暖かさに触れれなかった分。その冷たさが、彼を何倍もたくましくしたのでした。

キレイなオチになったと思ったでしょ。違うんですよ。よかったどころか冗談じゃない。よくホテルに泊まれるお金があったなという話になると、なんと軍資金として母のへそくりからトンでもない金額を持ち出して出て行ったことが発覚。自分探しの前に親のすねかじってんじゃねーよと全員に説教をされる彼は、体格が嘘のようなほどシオシオになったのでした。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://kike.blog29.fc2.com/tb.php/42-9ae8725f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。